介護現場では「有休はあっても使えない」という都市伝説があります。
今回は、実際に介護現場で有休が使えるのか私の経験を元にお伝えします。
有給取得率の全国平均とは?
そもそも業界を問わず、有給休暇の取得日数の平均は何日なのでしょうか?
厚労省調査(令和3年就労条件総合調査の概況)によると、10.1日で平均取得率は56.6%だということです。
それを踏まえたうえで私の経験についてご紹介いたします。
介護施設の有給休暇の取得率を簡単に信用しない事
就職説明会等で、就職担当者から有休消化率を説明される事があります。
「当施設は、有休が使える環境なので仕事とプライベートの両立が出来ますよ~♪」
みたいな感じです。
その言葉だけを信じて就職し「話と違うんですけど・・・」とならないようにしましょう。
介護士の有給休暇は大事!介護施設側に質問するべき内容
- 介護職員(一般社員)で有休が使えるか
- 希望時に有休が使えるか
- そもそも、職員数が多いのか
①に関して
他職種(看護師・CM・SW・施設長等)が施設全体の有休消化率を上げている可能性があるからです。
なので、有休消化率の数値は介護職員のみにしてもらって下さい。
また、介護職員のデータとは言っても、介護主任や介護長は仕事内容が異なりますので、
一般職員の有休消化率についてお聞きください。
②に関して
有休の使い道には大きく分けて2種類あります。
一、体調不良などにより仕事を休んだ場合、その日を有休として消化する使い方
二、自身で希望する日を有休として消化する使い方
二が多い施設は信頼度70%です。
有休をなかなか申請しない職員も中にはいます。
そういった職員には、こちらから声掛けして有休希望日を聞く。又は、適当な日に有休を入れて消化する。
そこまで行って初めて、当施設は有休消化率良いですよと公言していいのです!!
③に関して
研修制度充実とアピールしている施設の実際 にもあるように、そもそも人がいないと有休は使えないですよね。
研修と同じで有休に関しても、介護職員の人数を聞くと良いと思います。
人の多さ=有休使える→プライベート充実に繋がるとお考え下さい。
前の職場での有給休暇消化率
私は前の職場で3年程勤務しましたが、有休を使えたのは辞めた時だけです(笑)
なので、辞める時になって有休届の書き方を上司に教わりました。
今思えば笑い話ですが・・・
もちろん、私も人間なので3年の間に体調を壊し休んだこともあります。
その時は、有休ではなく勤務変更扱いでした。体調が治り出勤すると、その日から5連勤でした。
慢性的な人手不足だったのでしょうがないとあきらめていましたが・・・
最後に
施設側と話す機会が持てたのであれば、下記の3点を必ず質問しましょう。
①介護職員(一般社員)で有休が使えるか
②希望時に有休が使えるか
③そもそも、職員数が多いのか
有休が全てではありませんが、心と体を休める時間をしっかりと取ってくれる施設は魅力的だと思います。
私自身、今の職場に入職して2年目に有休を18日使わせてもらいました。
今の施設は、年間休日120日なので、有休18日 年間138日休めました。
働く職員を大切にする → 入居者様主体の介護が実践できる と私は思います。