介護施設で働いていると、「本当にこれでいいの?」「この施設は本当はブラックなんじゃ・・・」と、施設の対応に不安になることはないでしょうか。
不安になってしまう内容は様々あります。介護の方法、スタッフの対応、入居者様への対応、法人の考え方、給料、サービス残業・・・
でもその反面、「自分が甘いだけなのかな・・・」「せっかく就職したんだから、もう少し我慢しなきゃ」
と不安ながらも働き続ける人もおられることでしょう。
しかし今すぐ辞めた方が良い介護施設もなかには存在します。
これからお伝えする内容を参考に、自分自身の介護施設に当てはまらないか考えてみてください。
辞めたい!スタッフを大事にしない介護施設
今すぐ辞めた方が良いと考えられる介護施設に、「スタッフを大事にしない介護施設」であることがハッキリといえます。
「えっ、入居者を大事にしない介護施設じゃないの?」と思うかもしれませんが、これは違います。
もちろん介護施設の運営は利用者の入居によって成り立っています。入居者への対応やケアはとても重要になってきます。
時折、新聞やニュースによって話題になりますが、介護施設での虐待についての報道を見かけたことがあるでしょう。虐待は介護施設のスタッフによって引き起こされるものです。
入居者に対して、良いケアを行うのも悪いケアを行うのも介護スタッフです。悪いケアを行っている介護スタッフが多い原因には、介護スタッフの介護施設に対する不満が多いことにあるのです。
介護スタッフを大事する介護施設はスタッフのモチベーションが高い
介護スタッフを大事にするとは、どういうことでしょうか。
介護スタッフはこの仕事を選んだ理由に、「お年寄りの役に立ちたい」「お年寄りの笑顔のなかで働きたい」
と崇高な思いで働き始める人が多くいます。
決して「楽して儲けよう」とか「お年寄りを困らせよう」という人はいないはずです。
しかしそのような人でも介護施設に入って、「理想と現実が違った」と感じることは少なくありません。
あまりの業務量にお年寄りと関わる時間も取れず、思うような仕事ではなかったという場合ですね。
それでも先輩スタッフたちが明るく楽しい業務を行う姿を見るのであれば、「あの先輩のように明るくふるまえるようになりたい」とさらに業務を頑張るようになることでしょう。
つまり良い介護施設で働いているスタッフは、業務に対するモチベーションがとても高いことが特徴です。
逆に先輩たちの働きぶりをみても、尊敬できるものがまったくなく、むしろ常にだらけていたり、悪いケアをしているのであれば、いつか誰かが虐待をしてしまうかもしれません。そのような介護施設は早く辞めなければ、自分にとっても良くないのです。
どんな介護施設なら続けてもいいの?
どんな施設なら続けても良いのか?介護スタッフにモチベーションの差が出てしまうのはなぜなのでしょうか。
それは「介護施設がスタッフの成長を考えているかどうか」にあります。
先ほども申しましたが、介護スタッフは自分なりに目標を掲げている人が多くおられます。介護福祉士などの資格を取りたいという人もおられるでしょうし、介護技術や介護知識を先輩のように身に付けたいと考えている人もおられることでしょう。
いずれにしてもそのような目標を介護施設がきちんとバックアップしているかどうかが大事です。教育システムがしっかりと整っている介護施設ならば続けることをオススメします。
自分が頑張れば、自分自身の目標としている介護ができるという介護施設であれば、モチベーションを高く維持して働くことができます。すると必然的に施設の介護の質も上がってくるものです。
逆にここでどれだけ働いても、成長できないという介護施設の中で高いモチベーションを維持することなど不可能ですよね。
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まとめ
辞めた方が良い介護施設は残念ながら存在します。「自分がこの介護施設を変えてやる!」とまで思えないのであれば、辞めて転職することがいいでしょう。
良い介護施設を選ぶ基準は、「給料」ではないのです。
自分自身が「頑張ろう」と思える介護施設でなければ、尊敬できる上司や先輩がいないのであれば、
辞める選択肢も持っておくといいでしょう。介護スタッフが成長できるかどうかがポイントですよ。