[voice icon="https://kaigo-everyday.com/wp-content/uploads/2017/10/icon_113241_64.png" name="(介護士Aさん)" type="l"]昨日、帰ろうと思ったら相談員に捕まって1時間も入居者への対応について注意されちゃったよ・・・[/voice]
[voice icon="https://kaigo-everyday.com/wp-content/uploads/2017/10/icon_130191_64.png" name="(介護士Bさん)" type="l"]何で相談員とかケアマネってあんなに偉そうなの?[/voice]
介護現場から相談員やケアマネへの文句が絶えません。何故でしょう?
入居者様中心と考えれば上手く行くはずなのですが・・・・
今回は介護現場と、相談員・ケアマネとの確執について記事にします。
介護経験が仇となる相談員やケアマネ
相談員やケアマネとなる前に、介護士としての経験を積んだ方って多いと思います。
※稀に介護の現場経験がなく相談員・ケアマネになる方もいます。
介護経験が無い相談員・ケアマネの場合
起きてしまった事実(同じ事故が起きている、ショートステイ利用者が在宅へ帰る際、忘れ物が多い・・・等)のみを介護現場へ指摘します。もちろん、事実だけを突きつけられることも辛いと思いますが、納得するしかありません。だって事実ですから・・・
ただ、「次が無いように気をつけます」と謝罪すると、相談員やケアマネ側もこれ以上言える事が無いので終了となります。つまり、介護経験が無い相談員やケアマネは、事実を伝えるという業務のみの遂行となります。だって良くも悪くも現場を知りませんから・・・
介護経験がある相談員・ケアマネの場合
起きてしまった事実を介護現場に伝えるだけではなく、共に問題を解決しようとする優しい相談員やケアマネが多いです。つまり、介護現場に歩み寄ってくれているのです。
業務以外の事をしてくれたら感謝しますよね・・・
しかし、感謝されず不満が出るという事は、歩み寄り方に問題があるのだと思います。
優しさが仇となり以下のような行動が出てしまう場合があります。
- 過去の自分(武勇伝)を語り始める
- 現場を試してしまう
- 起きてしまった事実以外の介護業務に口を出してしまう
過去の自分(武勇伝)を語り始める
「自分ならこうする。昔こんな入居者がいて・・・」と自分が介護士だった時のエピソード(武勇伝)を話す相談員やケアマネはいませんか?
介護現場からは「また始まった・・・」と思われています。過去の話ではなく「こうして見たら?」といったアイデアの提供が望ましいです。
武勇伝を語ってしまう理由としては、現場にいないからだと思います。私も主任になってから武勇伝が増えてしまったと思います。なので気をつけないと現場から遠くなってしまいますね。
現場を試してしまう
「これだけヒントをあげたんだから出来るでしょ?もういいかげん気づいてよ。」といった現場を試してしまう相談員やケアマネはいませんか?
おそらく、それが許されるのは介護職員の指導・育成を任せられている介護主任等の役職者のみです。
それ以外の専門職は出し惜しみせずアイデアを伝えましょう!!
介護業務に口を出してしまう
対策を共に考えて頂く事は本当にありがたいです。ただその瞬間、介護士より相談員やケアマネが上に立つ形になってしまいます。
出来てしまった上下関係により、相談員やケアマネは良かれと思って他の問題にも口を出すようになります。最初は自分達では気づけない事を教えてくれるので良いのですが、その積み重ねが「上司じゃ無いのに従わなきゃいけないの?こっちは相談員やケアマネの業務内容を知らないのに。」という事になります。
私も相談員やケアマネの業務に対して「こうしたら?これ出来てないんですけど」等、口を出した事はありません。しかしその反対はたくさんあります。これが目に見えない上下関係です。
やってないのに言うな!!
おそらく、介護の仕事をしている人は一度は感じた事があると思います。
介護現場の気持ちはわかります。ただ、仕事内容が違いますし納得して介護職になった事自体を否定してしまう言い分になってしまうので、控えたほうがいいと思います。
俯瞰した考えは必要なので、現場ではない人(相談員やケアマネ)の意見は必要だと思います。なので、介護士側は、自分達とは異なった意見を持っている人と思った方がいいです。
やりたくても出来ないと介護士は思っています。その想いに対し仕事なんだからやれよ!!と思っているのが現場職ではない相談員やケアマネなのです。この感覚はご家族様の代弁なので間違いでは無いです!!
相談員やケアマネは家族の想いを代弁する職種だという事を介護士側は理解しなくてはいけません。
介護側の本当の想い
起きてしまった事柄に対し、介護現場は謝り・対策を考えることしかできません。本来なら次がないように対策を考えるのですが、現場では対策を考える時間を作り出す余裕がありません。なので、頭と体を同時進行で使います。その為、考え出した対策案はスカスカになります。(数々の修羅場を経験した介護士であれば100%のものが出来ると思いますが・・・)
しかし相談員やケアマネは違います。椅子に座り自身の過去の経験やこれまでの記録物を読む等を駆使して、現場では考えつかない対策が相談員やケアマネは思いつくのです。つまり、しっかりと分析が出来る環境があるのです。
そして、食事介助やおむつ交換をしている介護士にドヤ顔で「あの時の対策はどうなった?」と試しに行きます。そこで先ほどの武勇伝を織り交ぜた対策案を聞かされる介護士は地獄です。だって食事介助やおむつ交換が終わりませんから・・・
以上の事から、相談員やケアマネは、歩み寄り方を考えなくてはなりません!!
最後に
皆さんの施設に、「介護は〜〜で〜〜なんだよ。」と業務中に熱く語る相談員やケアマネはいませんか?
介護士はそういった話を業務中には出来ません。
それは、何故か?・・・・頭の中ではなく、目の前に入居者様がいるからです。
この辺が相談員、ケアマネとの業務の違いなのです。ただ、介護士も業務中で無ければ良い事は言えます。つまり余裕があれば相談員やケアマネと同じ土俵に立てるのです。
入居者様だけに向き合える余裕(環境)を介護士に作る事が私の役目だと思ってます。
相談員やケアマネ、そして介護士が具体的にどうすれば良いのかは、「勝手に提案シリーズ」で記事にしたいと思っています。