介護の仕事を辞めたい方へ 介護施設への就職・転職 介護現場の実際

私が前の施設を辞めた理由Part3

【私が前の施設を辞めた理由】の最終章です。そこまで引っ張るつもりは無かったんですけど、結果的に遅くなってしまいました。申し訳有りません。

今回は、駄目介護士から更生した私がスキルアップの為に行った仕事辞める決意をしたエピソードを記事にします。

[aside]私が前の施設を辞めた理由Part1とPart2はこちら

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スキルアップには、委員会に入るのが一番!!

体育会系の施設だったこともあり、皆が嫌がる仕事(委員会業務)をやりたいと上司に伝えると、色々な委員会に入れてもらえました。

最終的には3つの委員会に入り、その中の2つは委員長、1つは副委員長となりました。兼務というやつです(笑)

委員会に入ると、様々な人から注意・指導を受ける機会が増えます。それを嫌だと思えば、その人の成長はそれまでだと考えていいと思います。

正直、5大介護はどの施設でも出来ます。ただ、その他の仕事は施設側(上層部)からの信用がなくては出来ません。そういった意味では、新人時代に委員長の経験が出来たのは、今の私の基盤を作ってくれたと思うので感謝ですね。

委員会については、委員会の必要性 をご覧ください。

怖いのは、もうやりたくない等といった発言をすると信用を失い降ろされる事でした。ミスに関しては、失敗は当たり前だと珍しくい良い事を言う施設だったので、救われてました。

介護歴10年の経験があっても委員会に入っていない(入れてもらえない)方が多かったです。見放されたという感じですかね。それも、今思うと緊張感があって、委員会の価値が上がっていいのかもしれません。ただ、時代には合ってないと思います。

居室担当者になって鍛えられた

殆どの介護施設には、居室担当者という仕事があると思います。

居室担当者とは、そのユニット、もしくはフロアの入居者様一人一人に担当介護士(受け持ち)をつけることです。例えば、〇〇様の担当者誰だっけ? ●●さんです。   という感じです。

私のフロアには30人の利用者様がいたので、最初は新人だった事もあり2人でした。しかし、次第に職員も減ってきて一番多い時は8人を受け持っていました。

居室担当の仕事は、簡単にいうと担当利用者様の代弁です。

担当利用者の居室内の物品管理をしたり、ニーズの把握、課題・問題の解決などです。通常業務と並行して行います。

居室担当者はケアマネとお話しすることが増えるので、とても勉強になります。そして、居室担当者は担当利用者の介護(ケア)に関する権限を持っているので、委員会と同様、報・連・相が鍛えられます。

様々な地獄を経験できた

仕事が忙しくて辞めようなどといった事を考える時間もなかったのですが、仲の良かった先輩職員達が退職していく現実を見てると、嫌でも意識してしまいます。ただ、今の私だと他の施設に行っても意味が無いと思っていたので、今の内にこれでもかというぐらい地獄を経験してから辞めようと考えていました。

[aside type="boader"]私が経験した地獄はこちら

  • 人間関係
  • 職員不足
  • 駄目な上層部
  • プライベートが無くなるほどの仕事量

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人間関係

専門学校で介護の理想だけを2年間学んできました。仕事が出来ないのに理想だけを口にしていたので、先輩職員に扱かれました。ただ、1年過ぎた頃には、私の技術もある程度追いついてきた事もあり理解してくれる先輩職員も増えて可愛がってもらえました。人間関係という意味では、今思うとそこまで地獄では無かったかもしれませんね。ただ、一回のミスがすぐに喫煙所で広まっていく環境は本当に嫌でした。

職員不足

職員不足は仕方がない問題ですが、上層部が親しい人にしか声をかけないような職場でしたので、それ以外の人は次々に辞めていきました。その為、あまりここでは書けませんが最大1●出勤の経験があります。そして、休みも返上で出勤していたので、満足に身体を休む事も出来ずずっと疲れてました。その時は、委員会業務をやっていた時なので、サービス残業のオンパレードです。

人がいない環境で、職員が入職してもすぐに辞めてしまう状態が続いてました。満足な指導とその人の声を聴く時間がなかったのだと思います。人が増えたと思ったら、辞めちゃったというのは精神的にキツイですね。

駄目な上層部

職員不足でも触れましたが、公私混同する上層部でしたので、そのグループに入れば安泰ですが、それ以外は疎外感があります。私は、上司からの仕事を断らず委員会にも入っていたので、可愛がってもらっていましたが、ご飯に行ったりなどの馴れ合いには参加しませんでした。反対に上層部と仲が悪い先輩職員達といつも遊んでました。今思うと、私が居た時に辞めていった先輩職員は本当に良い介護士でした。それを考えると介護の志が高い人には不向きな職場だったのだと思います。

プライベートが無くなるほどの仕事量

これに関しては、私自身が成長の為に望んだ結果なので自業自得なのですが、今の自分には出来ないと思う程の仕事量でした。いつも通常業務が終わってふらふらの状態で、委員会の仕事をしていました。

一番キツイのは、作成したものを上司にお見せする時です。もちろん、一発でOKはもらえず、お説教(指導)タイムの始まりです(笑)

これらを専門学校の同期達に話した時に、”他の施設の方が楽だよ” ”私には出来ない”という声が多かったので、ちょっと安心しました。こんな施設でも経験だけはしっかりと詰めたかなと自信が着いたのを覚えてます。

この時が、2年目が終わり3年目に入った頃でした。

辞めるきっかけは突然に〜

私が介護老人保健施設を希望したのは、「在宅復帰の過程に携わりたい」という理由でした。その目標が達成出来たのが3年目に入って11月の頃でした。これで、辞める理由は全て揃いました。あとはきっかけだけです。

そして、忘れもしない1通のメールが届きます。

目標を達成してから2週間後ぐらいに、専門学校の同期から連絡があり、お互いの近況報告も兼ねて会う事になりました。実際に会って話した内容は仕事の話オンリーです。真面目ですね(笑)

その真面目トークの中で、ユニットケアという言葉、そしてユニットリーダー研修の存在を知りました。それと同時に、同期の勤めている施設に興味が湧きました。

同期からの誘い次の目標が見つかった事もあり、今の施設を辞める決意をしました。

同期のおかげで、辞めるスイッチを押せたという事です。

最後に

私が今の施設に転職した理由は、ユニットケアの勉強をする為にユニットリーダー研修を受講する事でした。その目標は、運よく入社して半年後に達成出来ました。前、そして今の職場にも本当に感謝しています。自分のやりたい事を言葉、行動で伝えているのは自分の力ですが、それを実際に経験として与えてくれたのは職場です。前の職場の上司は、問題な点が多々ありましたが社会、そして介護施設の厳しさを教えて頂きました。そして今の職場では、私の足りない所を理解してくれ、私の成長に合わせて仕事を頂けています。

私は自分で言うのも変ですが、出会いと運に恵まれています。ただ、それを独り占めにするほど私も小さくないので、職場やこのブログを通して誰かに還元出来ればと思っています。

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