介護現場の実際

先輩介護士に言われて救われた言葉

介護主任という立場上、普段偉そうなことを現場職員に話していますが、私にも当然可愛らしい新人時代がありました。新人時代は今の言葉で言うと黒歴史(そんなことありません)とても良い経験でした。

今回は、私が新人時代に先輩職員の言葉で救われた時のエピソードを記事にします。

魔の3ヵ月

まずは新人職員が必ず通る魔の3ヶ月についてお話しします。

私は介護福祉士養成の専門学校を卒業して、介護老人保健施設に就職しました。

介護業界の都市伝説で仕事は3ヶ月で覚えられるというものがあります。それは、使用期間が3ヵ月が多い事が原因だと思います。

そして、何とか都市伝説通り、3ヶ月経つ頃に夜勤も1人で出来るようになりました。介護業界では、夜勤業務が1人で出来るようになると新人研修終了という認識が強いです。

[aside]私が経験した新人研修はこちら

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3ヵ月後の周りの反応

周りの職員は3ヶ月も教えたんだから、もう出来るよね!!という空気(空気)が伝わってきます。

ミスしたら終わりだと、常にビクビクしていた記憶があります。新人研修(3ヵ月)が終わってからの方が何故かわかりませんが、周りの先輩職員の視線を意識するようになりました。

目の前だけではなく、周りを見れるようになったとポジティブに考えれば良いのかもしれませんが、新人の私にはそんな余裕はありませんでした。

とにかく、周りの先輩職員に"自分はどう思われているんだろう" "迷惑がかかっていないか"といった、事を考え・思いつめる日が続きました。

そして、失敗しないようにと考えながら仕事をしていました。

先輩職員からの魔法の言葉!!

そんなある意味孤独の時に、ある先輩職員が私に言葉をかけてくれました。

介護士になってからの8月は初めてなんだから、失敗しないようになんてもったいないよ

この言葉により、私はまだ新人として見てもらえているんだと思い、すごく気が楽になりました。

そして、それと同時に私は"怒られないように" "働きにくくならないように"といった、新人に必要な要素である、自身の成長を考える貪欲さが欠けていると反省しました。

最後に

周りの評価ばかりを気にしていた新人時代の私は愚かでした。そして、その事を遠回しに伝えてくれた先輩職員に本当に感謝しています。

私の介護に対する考え方(介護観)や指導方法は、これまでお世話になった方によって形成されています。

他の業種でも同じですが、仕事は伝え合っていくものだと思います。このブログもその為のツールだと考えています。

誰にでも新人時代はあります。その時に感じた・思った・悩んだ事を自分の言葉で次の新人に伝えて下さい。

必ずあなたの存在で新人は救われます。

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