介護現場の実際

他業種から介護業界へ転職した方の苦悩

私の知り合いが、先日介護施設に転職しました。その方の前職はサラリーマン(営業)で、介護現場の実際を見てびっくりしたみたいです。

今回は他業種で働いていた人の視点で見た介護現場のこれ大丈夫?という内容を記事にします。

接遇(マナー)

入居者様との間に生まれた信頼関係により間違ったコミュニケーションへと発展してしまったのだと思います。その時の光景を私は見ていないので、何とも言えませんが第3者がそう感じたのであれば、やはり問題があるのかなと思います。

当たり前ですが、入居者様はあなたの友達おばあちゃんではありません!!

また、入居者様がいる付近で申し送り(他入居者様の状態異常について)をしている現場を見て、それって、個人情報では?といった疑問を持ったそうです。これに関しても、ユニットを空っぽ(誰も職員がいない状態)に出来ないので見守りが出来るように場所を変えず申し送りを行なっている為に生じている事だと思います。

言葉や態度の乱れは根拠がないのでやはりダメです。

申し送りに関しては”見守りを行いながらでないと危険”といった事情がある場合は、名前ではなく部屋番号に変えるなどの対応を行えば良いと思います。

急な休みが取りにくい

介護施設は24時間営業なので仕方がない部分があります。シフトで動いているので早番の方が急に休むとなると夜勤明けが残業する等してカバーする現状があります。前もってわかっていれば、代わりの人を用意出来ますが、当日の場合だと難しいですね。

以上の事から急な休みは取れにくいというイメージを持ったのだと思います。これに関しては、シフト制を受け入れる際に最初から理解した方が良いと思います。

人(指導者)によって言っている事が違う

他業種だとしっかりとしたマニュアルがあって、その通りに進まない=クビ(評価が下がる)に発展すると思いますが、介護現場ではそうではありません。誰にでも出来るようなマニュアルを作成するので、能力のある方とそうでない人で生まれる差が(言ってる事と違う)に発展するのだと思います。

これは、介護施設のあるあるですね。いつかあるあるシリーズで取り上げたいと思います。

とりあえずそこユニット・フロアの責任者の言う通りにしておけば問題ないと思います。

電話の対応が下手すぎる人がいる

これに関しては、介護経験しかない人にとっての欠点かもしれません。同じ介護施設でも相談員やケアマネはとても上手です。ただ、介護職員が業務で施設外に電話する機会が少ないので仕方がない事かもしれません。経験によるものだと思うので、施設側が苦手を克服させるような仕組み(定期的に入居者様の状況を電話で伝える等)を作れば良いと思います。

最後に

他業種の方が苦労する点は上記以外にもたくさんあると思います。今回は私がその人に聞いた内容のみを乗せました。ただ本当に苦労するのは、これらの事を上に伝えると、煙たがれるという事だと思います。

介護以外の社会人経験を積んでない人からは、「そんな事は仕事を覚えてから言えよ」といった空気を出す傾向にあるように思います。なので、なかなか常識(教養)がない職員は正しい事を言われても受け入れてくれません。(認めたくないのかもしれません)

その現状を見て他業種から転職してきた人は「ここより他へ行った方が良い」と思うようになり、我々が社会を学ぶせっかくの機会を逃してしまうことになります。

セカンドライフを歩みだした人にも申し訳ないですし、今いる職員の成長も無くなってしまいます。勿体ないですね。

他業種から新人介護士となった人は、介護知識と技術を学びましょう。そして、新卒で介護施設に就職した方は、そういった社会人経験を積んだ方と接して苦手な部分(常識・教養)を吸収しましょう。

入居者様は私たちの2、3倍の経験を積んでいる大先輩です。決して自分が正しいとは思わず、みんなで話し合いチームとしての答えを出して下さい。

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